今後の物流業務は人間の労働力に依存する労働集約型産業から装置産業へと転換していくことが予想されます。

しかしながら、輸配送については、ドローンや自動運転などの技術が研究されているとはいえ、簡単には変革できない領域です。

その反面、物流へのニーズの高度化はとどまることを知らず、あるECサイトでは受注後1時間で自宅に届けるというサービスも開始されています。

一方、指定時間に配送しても留守のために再配達となる割合も１６％近くにのぼり、その労力は7万人のドライバーに相当するといわれています。

私たちにとって便利さは、一度知れば常態化し、もっと早く、もっと便利にと、そのニーズに終わりはありません。

もし、便利さを追求する背景に誰かの苦痛を伴う仕事が存在するなら、そのサービスへのニーズは一度問い直してみる必要があります。